広島・Kジョンソン踏ん張れ!粘投プツリ六回押し出しで降板 7戦連続未勝利

 「広島1-4中日」(12日、マツダスタジアム)

 広島のクリス・ジョンソン投手(35)が、またしても今季初勝利を手にできなかった。0-2の六回に押し出し四球を与えて降板。5回1/3を5安打4四球4失点(自責点3)で来日初の4連敗。開幕から7戦未勝利も来日6年目で初。助っ人左腕が大きな壁にぶち当たっている。

 佐々岡監督がベンチを出たのとほぼ同時に、K・ジョンソンはうつむいてマウンドを降りた。五回までの粘投が一変。六回に先頭打者への安打から突如崩れた。5回1/3を5安打4四球4失点(自責点3)で喫した4敗目。またしても今季初白星を手にできなかった。試合後の助っ人はノーコメントを貫き、無言のまま球場を後にした。

 この試合前まで6試合中5試合で初回に失点していた。この日は「最近では一番良い状態」と横山投手コーチ。直球に力とキレがあった。初回を無失点で終えた投球に、首脳陣はこれまでとの違いを感じ取っていた。

 4回に2失点。それでも平常心を保ち、左腕を振る姿に頼もしさが戻りつつあった。だが、六回に張り詰めていた糸が切れる。先頭・福田の左翼フェンス直撃の安打から四球などが絡んで1死満塁とすると、井領に押し出し四球。与えたくない3点目を献上した直後に指揮官が交代を告げた。

 開幕から7試合連続未勝利は、来日6年目で初めて。4連敗も過去に例がない。佐々岡監督は「立ち上がりは良かったんだけど。そこからが続かない。もう1つ、2つ粘れない」と主戦投手の不調に唇をかんだ。

 7月16日には出場選手登録を抹消され、2軍で再調整した。1軍復帰後、左腕は「フォームや体の使い方、バランス。良い方向に向かっている」と手応えを感じていた。

 肘の高さや体の回転軸など、さまざまな部分を修正した。それでも良い状態が継続しないことがもどかしい。沢崎投手コーチは「微妙なズレ、本人もフォームの修正とか思うところがある中で、課題を持って次の登板、次の登板と試行錯誤しながらやっているんだけど」と思いを代弁した。

 大瀬良と共に勝ち星を計算されていた存在だ。それだけに同コーチは「4つ負け、勝ちがないのは想定外」と話し、続けて「やってもらうしかない」と背中を押した。もがき、苦しむかつての沢村賞投手。巻き返しを目指すチームにとって復活が待ち望まれる。

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