カープ長野は夏男!8月打率・389 頼れる男のバットで9連戦勝ち越し

 「広島6-1中日」(10日、マツダスタジアム)

 夏男が絶好調だ!。広島・長野久義外野手(35)が、1点リードの三回に貴重な追加点となる左翼線適時二塁打を放った。初回にも先制点の起点となる左翼線二塁打を放ち、今季7度目のマルチ安打を記録。チームは今季初めて3カード連続で初戦を取り、9連戦の勝ち越しも決まった。4位・阪神とのゲーム差はゼロ。上位浮上へ、真夏の快進撃は止まらない。

 夏男の快進撃はとどまることを知らない。全力疾走で二塁を陥れた長野。貴重な追加点となる適時二塁打で沸くベンチに向け、鯉ナインの間で流行中の“手裏剣ポーズ”でおどけて見せた。

 1-0で迎えた三回だった。先頭の西川が低めのボール球を右手一本で左翼線へ運ぶ二塁打でチャンスメークすると、堂林が進塁打となる二ゴロを放ち、1死三塁と好機を拡大。カウント3-1からの5球目、長野は真ん中の143キロ直球をきれいに振り抜いた。

 鋭く放たれた打球は左翼線への適時二塁打となり「追加点につながって良かったです」。佐々岡監督は「本当に調子がいい。彼が打てば雰囲気が良くなる。引っ張ってくれている。頼もしい」と称賛を惜しまない。

 8月に入り5戦連続マルチ安打、6戦連続打点を記録するなど、気温の上昇とともに35歳のベテランのバットが火を噴いている。これで月間打率は・389へ上昇。朝山打撃コーチは「調子がいいので3番で固定している。実績も十分だし、体も動いている」と評価した。

 好調の要因について「準備とかをしっかりやっている。球場に早く来て特打をやったり、トレーニングをやっている。何より足が動いている」と証言した同コーチ。巨人時代から8月に数字を残してきた。その時と変わらぬ入念な準備が結果へ結びついている。

 9日の阪神戦(マツダ)で連続試合安打は「7」で止まったが、勢いはそう簡単に消えない。初回に2死から内角148キロ直球を左翼線へはじき返し、二塁打で先制点の起点を作った。頼れる男が上昇している真夏の鯉打線をけん引している。

 チームは今季初めて3カード連続で初戦を取り、9連戦の勝ち越しが決定。4位・阪神とはゲーム差なしに詰め寄った。「体は元気です」と充実の笑みを浮かべた長野。4977人の観客を魅了した背番号5が、真夏の逆襲に向けてフル稼働していく。

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