カープ野村の夏だ!4年ぶり燕斬り 佐々岡監督「ナイスピッチング」
「ヤクルト1-4広島」(5日、神宮球場)
広島・野村祐輔投手(31)がチームを今季初の3連勝に導いた。制球力を武器に粘りの投球を続ける。球数は今季最多の120球。7回3安打1失点で終え「内容は良くなかった。(序盤は)慎重になった。でも三回から大胆に投げられた」と振り返った。
本調子ではなくても先頭打者を一人も出さなかったことが好投の要因だ。「(回の先頭は)いつも心掛けている。できて良かった」。アウトを1つ奪い精神面で優位に立ち、自らの投球を貫くことができた。
今季は右ふくらはぎの故障で出遅れたものの、この日の白星で3戦2勝。さらに3試合連続でクオリティースタート(6回以上を投げ自責点3以下)を達成した。「先発が頑張って試合をつくった。祐輔はナイスピッチング」と佐々岡監督。先発としての仕事をやってのけた右腕に、目尻を下げた。
“燕キラー”復活への第一歩だ。16勝で最多勝を獲得した16年は、ヤクルト戦だけで5勝をマークした。だが昨季までの3年間は計8試合で未勝利。「勝ちたいと思っていた」。明大時代に親しんだ神宮のマウンドで4年ぶりに燕を斬り、白い歯がこぼれた。
巻き返しを目指す8月戦線は、先発陣の踏ん張りが欠かせない。先発では日本投手最年長の野村が、チームを引っ張っていく。