広島・森下は巨人を意識し過ぎたか 北別府氏「悪いなりによく抑えたが」
「巨人2-1広島」(31日、東京ドーム)
先発した広島の森下暢仁投手は、100球を投げ、5回4安打2失点でマウンドを降り、打線の援護がなく2敗目を喫した。デイリースポーツウェブ評論家の北別府学氏は「悪いなりのピッチングをした」と試合を作る投球を評価した。
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森下は全般的に球が高かった。中7日と間隔があいたことで肩が軽かったのかもしれない。森下投手は九州・大分出身。九州はジャイアンツファンがとても多いということもあり、巨人を特別なものと意識し過ぎたのかもしれない。実は私もそうだったのです。投げ急ぐことで球が高くなった。
前回の阪神戦では低めに投げられたが、投手はいつも調子がいいわけではない。悪いときにどのような投球をするかが大事である。その点では制球に苦しみ6四死球を出しながら失点は四回の2点のみ。5回2失点は悪いなりによく抑えた。
特に四回、2点を失いなおも2死一、二塁で4番・岡本を迎えた場面。並のルーキーならあそこで一気に崩れるところだが、カウント2-2から内角へのチェンジアップで見逃しの三振で切り抜けたのは大きい。
巨人戦の初戦に起用されるということは、チームの期待がそれだけ大きいという事。先発投手は7回3失点で抑えたら試合を作った事になり合格点。巨人戦の初戦を5回2失点に抑えたことは最低限の仕事をしたといえる。今日の敗戦は、ルーキーを責めるより1得点の打線を責めるべきだろう。
森下には次回登板で気持ちを切り替えて投げてもらいたい。