広島敗戦も九里は7回1失点の力投 2勝目はお預け

5回、井領を二ゴロに打ち取り、雄たけびを上げながらベンチへ向かう広島・九里(撮影・立川洋一郎)
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 「広島2-3中日」(28日、マツダスタジアム)

 先発した広島の九里亜蓮投手(28)が7回4安打1失点と好投した。

 初回、二回を三者凡退に打ち取るとここまで全登板で失点中だった“鬼門の三回”も無事に抑えた。ストライク先行でテンポのいい投球を披露。ツーシームを軸に変化球を丁寧に低めに集め、中日打線から凡打の山を築いた。

 九里は「先のイニングを考えずに目の前のイニングを抑えられるようにという意識で投げました」と振り返った。佐々岡監督は「次に期待できる投球だったと思う」と評価した。

 背信続きの登板が続いていた。今季初登板した6月24日の巨人戦は7回1失点(自責0)で勝利したが、その後の3登板は全試合で被弾し、いずれも5回で降板。崖っぷちに立たされていた。「打たれた試合の映像を見て。体が開いていたりを修正した。高めに投げないようにしました」と反省点を生かし、結果につなげた。

 先発の役目を果たした右腕。しかし、中継ぎが打たれ、チームは敗北。2勝目もお預けとなったが、「最少失点でいけるようにやっていきたい」と次を見据えていた。

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