広島・一岡 復権149キロ 昇格即1回2K「かなりアドレナリン」声援が後押し

 「広島1-12巨人」(15日、マツダスタジアム)

 ファンの視線と声援が、自分の力を最大限に引き出してくれる。広島の一岡は、マウンドでそれを体現した。白球に込められたのは、指先から乗り移った気迫。今季初登板は、1回を無安打2三振で無失点と上々のスタート。昇格即のマウンドで、結果を示した。

 5000人の観衆に見守られ、リズム良く腕を振った。0-11の八回。先頭の重信にはカウント2-2から「お客さんがいて、かなりアドレナリンが出た。ファームでは出ないような球速」と本人も驚く149キロの直球で空振り三振。この日最速の速球で流れに乗り、大敗ムードの中でも熱い声援を送る鯉党の声援を味方に付けた。

 続くウィーラーにはフォークを低めに落とし、バットに空を切らせた。最後は岡本をカーブで遊ゴロ。この試合で、ともに本塁打を放っている相手の中軸を難なく料理した。アウトを奪った勝負球は全て、異なる球種。そこにも価値があった。

 開幕は2軍で迎え「悔しかったけど(1軍昇格の)連絡をもらった時は、いいタイミングだと思った」と有観客での登板に燃えた。「どんな場面でも(投げて)いきたい」。人前で投げられる喜びを意気に感じた一岡が、チームの“泣き所”であるブルペンを救う。

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