広島・遠藤 開幕ローテ決定「何がなんでも」つかみとった2回1安打0封
「練習試合、ソフトバンク3-0広島」(12日、ペイペイドーム)
広島・遠藤が開幕ローテを手繰り寄せた。七回から登板して2回を1安打無失点。直球は最速149キロを計測するなど力で押し切る投球もあった。「何が何でもローテに入って1年間、投げ切ることを目標にしている」。思いをマウンド上で表現した。
八回は精神面の強さも示した。柳町への死球などから無死一、三塁。打席に代打・内川を迎えた場面だ。絶体絶命のピンチにも動じず、初球の直球で投ゴロ。捕球後は三塁走者を一度目で見てくぎ付けにし、二塁へ送球して併殺を完成させる冷静さがあった。
先発予定だった前日11日の阪神戦が降雨中止となってのスライド登板。佐々岡監督は「1球目の入りの所で投げ切れていた」と評価。続けて「自分がローテを取るという気持ちが出ている。それは受け止めている」と目尻を下げた。
右腕に当確ランプがともったことで、開幕ローテが固まった。今季は大瀬良とK・ジョンソンを軸に床田、ドラフト1位・森下(明大)、九里、遠藤の布陣で船出する。
「最後にベースカバーに入らなかったことが反省です」。遠藤は八回2死三塁で三森を一ゴロに仕留めた場面を振り返って表情を引き締めた。シーズンでは少しの隙が失点につながる。ローテメンバー最年少の21歳は、収穫と課題を胸に刻んだ。





