広島・龍馬 秘打ワンバン打ち!イチローばり“神業” 2安打2打点!頼もしい3番

 5回、メヒアの適時二塁打で生還し、ベンチ前で笑顔を見せる
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 「練習試合、広島8-1阪神」(9日、マツダスタジアム)

 広島・西川龍馬内野手(25)が9日、マツダスタジアムで行われた阪神戦で“神業”の打撃を見せた。青柳が投じたワンバウンドのツーシームを鮮やかに左前へ運び、先制適時打。イチローばりの悪球打ちから、チームはクリーンアップの3連続適時打で一挙4得点を挙げた。6日のオリックス戦から3試合連続「3番」で起用された背番号63が、2安打2打点と大きな存在感を示した。

 三遊間を抜ける打球に、両軍ナインは苦笑いを浮かべるしかなかった。西川が「天才的」と称されるバットコントロールを惜しげもなく披露した。ボール球をものともしない“悪球打ち”はプロ入り後、3度目だ。

 「めっちゃ、我慢したんですけど。結果オーライでしょう」

 0-0の五回1死二、三塁だった。青柳が投じた6球目のツーシームは、ホームプレートの手前でワンバウンドした。明らかなボール球。それでも驚異的な下半身の粘りでバットのヘッドを残す。最後は球の上がり際を捉えて左前へ運んだ。

 佐々岡監督は「あれは龍馬にしか打てない」と最大級の賛辞を送る。首脳陣から低めの球は見極めるようにとの指示が出ていたという。1、2打席目はそれを遂行し四球を選んでいた。だからこそ、イチローばりの打撃にも「得点圏に走者がいたから欲が出てしまった。反省です」。試合後は苦笑いを浮かべながら言葉を紡いだ。

 松山の離脱を受け、2日から始まった対外試合では「5番」でスタメン出場。4番・鈴木誠の後を任されていた。だが6日のオリックス戦からは、3試合連続で首脳陣が当初に描いていた「3番」で起用されている。

 「5番なら帰すのが仕事だし、3番ならつなぐ意識を持って。でも、得点圏に走者がいたら帰していかないといけない。行けと言われたところで行くだけですね」。チャンスメーカーにもポイントゲッターにもなれるのが強み。その打撃はチームにとって頼もしい限りだ。

 六回にも厳しい内角直球をきれいに捉え、投手強襲の適時内野安打を放った西川。「ある程度、バチッとしていかないとね。本番モードではないけれど、公式戦のつもりでいかないといけない」。この日を含めた残り6試合で、技術面は仕上げの段階に入り、より気持ちを高ぶらせ打席に立っている。

 試合後は、構えた際のトップの位置などを確認しながらバットを振ることに余念がなかった。6・19を最高の状態で迎えるため、準備は最終段階に入っている。

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