広島・岡田 クイック向上へ「重心移動」カギ「できる限り隙をつぶして」
理想の形を追い求める時間は、まだ残されている。広島の岡田明丈投手(26)が12日、廿日市市の大野練習場で行われた2軍の分離練習に参加し、クイック投法の向上に意気込んだ。「どうしても投げ急いでしまうのはある。コントロールがアバウトになる」と課題を挙げ、制球力を磨いていく姿勢を示した。
この日はブルペンで約70球を投げたが、半分は走者を想定したクイック。早く投げたいという意識から、下半身を素早く動かすことは重要だが、上半身が下半身とうまく連動できないこともある。
重視するのは、体を始動させる場所ではなく体重移動。「どういうふうに重心移動していけば、スムーズにタイミング良く(体が)回るかを、いろいろ考えながらやった。(左右のバランスで)5対5が、きょうは一番良かった」と説明。感覚をすり合わせ、最善の形を探っていく。
中継ぎとして挑む今季。試合終盤の緊迫した場面で登板する以上、クイックは克服すべき課題だ。「1個の塁というか1球が勝敗に関係してくると思う。できる限り隙をつぶして」と意欲十分だ。
開幕日は6月中旬から下旬を目指す見通しとなり「それに向けてやる必要がある」と逆転開幕1軍に闘志を燃やした岡田。リリーフ投手として生き抜くスキルを完全習得する。