広島アドゥワ「由伸流」導入 同級生剛腕からヒント、課題克服だ

 広島のアドゥワ誠投手(21)が7日、オリックス・山本由伸投手(21)のストレッチ法を導入しての投球フォームの可動域拡大と、背中の柔軟性を高めての球威向上を誓った。この日は廿日市の大野練習場で2軍寮生組の練習に参加し、ブルペンに入った。開幕延期を有効活用し、1軍昇格を目指す。

 柔も剛も兼ね備え、アドゥワがさらなる高みを目指す。4月上旬頃からオリックス・山本のストレッチ法を導入したことを明かした右腕。チームメートの高橋昂が取り組んで好感触を得ていることから、「自分も体が硬いから始めようと思った」と背景を語った。

 山本は昨年、最優秀防御率のタイトルを獲得した高卒4年目の同級生。150キロ超の速球を武器にプレミア12日本代表に選出されるなど、目覚ましい活躍を見せた。面識はないものの、アドゥワにとって大きな刺激となっており、学ぶ点は多い。

 ユーチューブやSNSで配信されている動画を参考に、見よう見まねでストレッチを行っている。ブリッジの体勢から回旋する動きや、逆立ちしながら足を前後させる動きなどさまざまな“由伸体操”に挑戦している。

 投球フォームの可動域拡大や、背中の柔軟性を高める効果が期待でき、体にしなりが生まれることで球威向上につながる。「柔らかくすることで負荷も減って、けがのリスクも減ると思います」と手応えを感じている。

 春季キャンプ中は開幕ローテの一角を争っていたが、2月24日の巨人とのオープン戦では、3回6安打3失点と結果を残せなかった。その後は登板機会に恵まれず、ローテ争いから脱落。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大で開幕が不透明な状況。自身の投球を見つめ直すという意味では、この延期期間をプラスに捉えることができる。

 現在は、直球の精度アップとキレを磨くことに熱を入れている。「真っすぐの精度を上げるように投げている。試合がないので、試す期間だと思う。いろいろやっていきたい」と意欲を示した。

 この日は2軍寮生組の練習に参加し、体幹トレーニングやブルペンで投げ込むなど精力的に汗を流した。今季4年目を迎える背番号48。自身の課題と向き合いながら2軍でアピールを続け、1軍昇格に向けて研さんを積んでいく。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

広島カープ最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス