広島・山口おおきく振りかぶって ワインドアップで速球の輝き取り戻す
理想のフォームを追求する-。広島の山口翔投手(20)が19日、従来のセットポジションではなく、ワインドアップ投法に取り組んでいることを明かした。
春季キャンプは1軍メンバーに名を連ねたが、練習試合で打ち込まれるなど無念の2軍降格。オープン戦は登板ゼロに終わった。「2段のタイミングがおかしくなって…。上体が突っ込んでしまい、下半身の力が伝わらずに、腕だけで投げているところがあった」と唇をかむ。その反省から投球フォームを見直し、キャンプ後は2段モーションを封印した。
試行錯誤の結果、大きく振りかぶって投げるワインドアップを選択した。「どれが一番タイミングがいいかなと。自然に投げられるようなフォームにした」と理由を説明。3月末頃から取り入れ、全身を大きく使ってリズムよく投げることを心掛けている。
この日は大野練習場で行われた寮生組の練習に参加。ブルペンで70球を投げた。“新フォーム”の現時点での完成度は、「50(%)ぐらい」とまだ完全ではないが、「この時間をしっかり有効活用して自分の魅力である真っすぐを投げていきたい」と意気込んだ。目標である1軍での先発へ。新たな投球法をものにし、速球の輝きを再び取り戻す。