カープ九里、やり投げトレ“やり”ます!オリックス由伸を参考に
広島の九里亜蓮投手(28)が「やり投げトレーニング」を導入している。16日の練習は室内だったため行わなかったが、春季キャンプから続ける取り組みで、体のバランスを確認し、安定したフォームを身につけられる。
「力を入れたからといって遠くに飛ぶものではない。下の回転をスムーズに上に伝えることが大事。野球に似ている部分はあると思います」
種目は違っても、下半身で生み出した力を上半身に伝えるのは投球と同じだ。胸を張り、体全体を大きく使いながら、上半身と下半身の連動性を意識して丁寧にやりを投げている。
きっかけはオリックスの山本だ。最優秀防御率のタイトルを獲得した右腕は、この練習を取り入れ進化してきた。当初、やりの重さは300グラムだったが、関係者を通じて同じ400グラムで約70センチのものを入手。山本がやりを投げる動画も参考にした。
開幕白紙の状況での練習は難しい。その中でシーズンを想定しながら週一度の投げ込みをする。肩の強度を落とさないなど、コンディション維持にも余念がない。
「『あしたが開幕』と言われても投げられるのがベストだと思う」と力を込めた。空白時間でさらに自身の形を固めていく。