広島も緊急事態!コロナ対策で時差分離トレ 8日から1軍2班 2軍3班に

 練習前にナインを集めて話をする佐々岡監督(88)
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 4日ぶりに全体練習を再開した広島が7日、8日から全体練習を取りやめ、時差分離練習を行うことを決めた。マツダスタジアムで行われた全体練習前の円陣で、佐々岡真司監督(52)から選手らに伝えられた。この日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、安倍首相が7都府県を対象に緊急事態宣言を発令。広島は東京などの大都市より比較的感染が抑えられているが、集団感染防止対策として時差分離練習を導入する。

 円陣の中心で、佐々岡監督が今後の練習スケジュールを伝えた。当初は、この日から3勤1休で全体練習を行う予定だったが、練習前のスタッフ会議で方針が急きょ変わった。8日からは時差分離練習を実施する。

 「カープも12球団一緒にということで。午前中と午後に分かれて練習する。(新型コロナウイルス)対策というところでやっていこうと思っています」

 この日、安倍首相が7都府県に緊急事態宣言を発令。広島は対象地区ではないものの、集団感染防止へ手を打った。「感染予防として、一人一人が自覚を持って行動をしないといけない。しっかりと行動に移して、広げないということをやっていきたい」と説明した。

 練習メンバーと練習時間帯を完全分離する。1軍の野手は18人で投手は14人。野手9人、投手7人をA班とし、それ以外がB班。A班が午前中、B班は午後からグラウンドに入る。首脳陣やスタッフ、裏方も2班に分けられている。

 さらにA班の選手とB班の選手がロッカーで一緒にならないよう、帰宅時間と球場入りの時間が決められている。「接触を少なくするため」と鈴木球団本部長。2軍は3班に分かれて時間差で練習し、当面の間は1、2軍の入れ替えを行わない。

 全体練習再開時期は未定で、紅白戦や対外試合のメドも立っていない。新たな開幕日が白紙の中で取り組む練習には難しさがある。投手については「今まで作った肩の維持はしていかないといけない」と指揮官。定期的にブルペンでの投球練習を継続しながら、状態の維持に努める方針。野手は肉体の維持を優先に、内容の濃い時間にしていく構えだ。

 就任1年目で難局に直面した佐々岡監督。「それは僕だけじゃない。みんなに起きていること。収束すれば開幕が決まってくるだろうし、そこにしっかりと合わせるのがプロだと思う。開幕へ向けて準備をして、いいプレーができるように頑張るだけ」と顔を上げて前を向き、力を込めた。

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