広島・ドラ1森下「ここからが本番」 看板通りの実力示し初キャンプ終了 

 投内連係の練習で笑顔を見せる森下(撮影・高部洋祐)
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 「広島春季キャンプ」(26日、沖縄)

 広島ドラフト1位の森下暢仁投手(22)=明大=が26日、プロ初のキャンプを完走した。右腕はオープン戦が本格化する3月からを「本番」と位置づけ、開幕ローテ入りを目指すと意気込んだ。29日か3月1日の中日戦に登板する見通しで、限られた投手にしか与えられない椅子をつかみにいく。

 グラウンドでの手締めを終えた森下は、一礼して沖縄を後にした。「ホントに選手のみんなと仲良くなれて、溶け込むことができた」と充実感を漂わせた。不安を胸に抱いていた1軍キャンプも終わってみれば、即戦力という看板通りの実力を発揮した。キャンプ最終日のこの日は、先輩投手陣とノックなどで汗を流した。チームになじんだ“1年生”が、いざ開幕ローテ入りを射程圏内に捉える。

 日南、沖縄を通じて能力の高さを存分に見せたが、慢心はない。「ここからが本番なので、そこで失敗しないように頑張りたい」と与えられたチャンスを確実にモノしながら、開幕ローテ切符をたぐり寄せる。29日か3月1日の中日戦(ナゴヤドーム)に登板予定で、本番モードでギアを上げ、先発争いに生き残るためのアピールを重ねていく。

 沖縄2次キャンプでは18日にシート打撃に初登板。打者14人を1安打に封じ込めた。その後は22日のヤクルトとのオープン戦に先発して3回2安打2失点。及第点の内容で、デビュー戦を終えた。「プロの世界に入った実感を感じた。この世界で結果を出せるよう、一日一日を大事に取り組みたい」。プロのレベルを肌で感じた経験が、自身を突き動かす。

 飛躍への階段はまだ続く。「セット(ポジション)での球の弱さだったり、投げ切ることができていない。そこを突き詰めていきたい」と克服に励むことに意欲を示した。

 オープン戦は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、無観客での開催が決定した。「やったことがないので…」と話しつつも、普段と違う雰囲気の中でも、打者との勝負に注力していく構えだ。

 開幕ローテ入りを争うサバイバルレース。「持っている力を出せればいいかなと思います」と平常心を強調した。南国の地で己を磨き上げた背番号18が、1カ月を切った開幕に向けてペースを上げる。

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