広島・長野、左翼譲らん 絶好調シート打撃!朝山コーチ「昨年より振れている」

 「広島春季キャンプ」(25日、沖縄)

 広島の長野久義外野手(35)が25日、シート打撃に参加し2打数いずれも二塁打とスタンドを沸かせ、好調ぶりをアピールした。チームの外野手は右翼が鈴木誠、中堅は西川が最有力で、左翼の1枠が空いている状況。順調な調整を続けているベテランが若手との激しいポジション争いを勝ち抜くべく、アピールを続けていく。

 にこやかな表情から、充実感がにじんだ。焦りはない。キャンプ打ち上げ前日に行われたシート打撃で奏でた2本の二塁打が、ベテランの上昇ムードを物語る。「順調にきています」と長野は満足げにうなずいた。

 日を追うごとに、その存在感は高まっている。シート打撃の第1打席は、首脳陣へのアピールに燃える薮田と対戦。2ボールからの3球目を鋭く振り抜くと、乾いた打球音を響かせながら中越えへの二塁打。悠々と二塁ベースに到達した背中を、スタンドからの温かい声援が包んだ。

 これだけでは終わらない。2打席目は1ボールからの2球目、左腕・高橋樹に詰まらされたが、打球は右前にポトリと落ちるラッキーな当たり。ダイビングキャッチを試みた右翼手が打球処理に手間取る隙に、二塁を陥れた。

 前日24日の巨人戦(那覇)では、六回に代打で登場してオープン戦初安打をマーク。開幕が近づく中、バットで仕上がりの良さを披露している。朝山打撃コーチは「昨年の春より振れている感じがある。オープン戦で打席を増やして結果を出してくれたら」と背中を押す。

 チームの外野手争いに目を移すと、主砲・鈴木誠は右翼のレギュラー当確で、中堅は西川が最有力。残る左翼の1枠を野間やルーキーの宇草、高橋大や正随らと争う形になる。だが実績面で長野にかなう者はいない。同コーチは「(彼は)スロースターターと言われている。こちらもハッパをかけながら」とベテランの発奮に期待を寄せた。

 今キャンプは温暖な沖縄でじっくり調整するため、2軍でスタート。2次キャンプが始まった13日から1軍に合流し、精力的に汗を流してきた。開幕まで1カ月を切り、キャンプが終わればオープン戦も本格化していく。「結果を求めながら、しっかり内容のある打席を増やしていきたい」と背番号5。長野の助走が、にわかに速度を上げ始めた。

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