広島・小園 遊撃争いあきらめないん弾!大暴れG倒 1号2安打3打点!!

 「オープン戦、巨人8-9広島」(24日、沖縄セルラースタジアム那覇)

 広島の小園海斗内野手(19)が24日、巨人とのオープン戦(那覇)で豪快なオープン戦1号を放った。三回の守備から途中出場し、一発を含む3打数3安打2打点の大暴れで首脳陣に猛アピールした。キャンプの目玉であった遊撃争いは現状、田中広がリードしている状況。それでも、し烈なポジション争いを今後も演じていくことを誓った背番号51。開幕まで1カ月を切った中、最後まで諦めない姿勢で自身の存在感を高めていく。

 己を信じ抜けば、フィールドが迎えてくれる。まだ“決着”はつけさせない。握り締めたバットから響かせた3度の快音には、そんなメッセージが込められていた。「もちろん、ショートのポジションを取れるように」と小園は必死な思いで未来を切り開くことに意気込んだ。

 チャンスが少ないからこそ、1球への集中力が研ぎ澄まされる。先頭で迎えた七回の第2打席。「絶対打つ。絶対結果を残してやる」という強い気持ちでバットを振り抜いた。1ボールから巨人3番手・高田の143キロ直球をジャストミート。ライナー性でグングン伸びた打球は、あっという間に右翼フェンスを越えた。

 ダイヤモンドを一周し終えると、ベンチでチームメートとハイタッチ。「早いカウントで振りにいけた。真っすぐを強くたたけた」と両手に残った手応えを明るい表情で伝えた。三回の守備から途中出場し、四回の1打席目に桜井から右前打。九回の第3打席も1死二塁の好機で、鍵谷から右中間へ適時二塁打を放って持ち前の打力を存分に見せつけた。

 期する思いがある。沖縄では練習試合を含めた対外試合7試合で、ライバルの田中広が全試合「1番・遊撃」で先発出場。キャンプ中には三塁で早出特守を行い、試合では菊池涼の代役で二塁を守る機会もあった。それでも、遊撃へのこだわりを胸に刻みながら日々レベルアップに努めてきた。

 追い込まれると、打席で受け身になっていた傾向を踏まえ「ボールに入っていく」意識で朝山打撃コーチと練習を重ねた。それが奏功し、同コーチも「持ち味の引っ張った、いい打球が飛んだ。いい状態で続けてほしい」と背中を押す。佐々岡監督も「ずっと好調を維持しているね」と目尻を下げた。

 3月20日までの限られた時間。「悔しい気持ちはある。そこを忘れず、全力でプレーするだけ」と小園は前だけを見つめた。オレを忘れられては困る。遊撃争いに、まだ終止符は打たせない。

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