広島・ケムナ 聖母マリアのネックレスが必需品 亡き祖母に誓う1軍マウンド

 「広島春季キャンプ」(17日、沖縄)

 いつもと変わらない気さくな態度で必需品を教えてくれた。大切にしているのは聖母マリアが描かれたネックレスだ。ハワイ州出身で米国人の父と日本人の母を持つケムナは「僕の(父方の)おばあちゃんがマリアという名前だったので。肌身離さず付けています」と説明した。

 生まれ育った日南で充実したキャンプを過ごしたが、残念ながら沖縄2次キャンプ期間の16日に2軍行きが決まった。それでも、「小学4年の時に亡くなったおばあちゃんが見てくれていると思っています」と、亡き祖母に活躍を伝えるためにも再び1軍へはい上がる決意を示した。

 2軍落ちを告げられた際には、佐々岡監督から「本来の球の力を出してほしい」と課題を与えられた。昨季1軍初登板を果たし、飛躍が期待される3年目の右腕。祖母のご加護も受けながら、持ち味の速球を磨き、再びチャンスをつかみ取る。

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