がん告白の山本浩二氏、古巣カープキャンプを訪問「わが家に戻ってきた感じ」

山本浩二氏(左)は広島・佐々岡真司監督と練習を見守る=日南(撮影・山口登)
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 「広島春季キャンプ」(8日、日南)

 7日に「ぼうこうがん」と「肺がん」を告白した元広島の山本浩二氏が8日、広島がキャンプを張る日南市の天福球場を訪れた。

 午前10時過ぎに球場入りすると、松田オーナーや佐々岡監督らと談笑。その後、報道陣の取材に応じた。

 「ぼうこうがん」を告げられたのは、昨年2月。日南で、佐々岡監督らと夕食を共にしていたときだった。昨年4~11月の短期間で、胆石の摘出を含めると計7度の手術を受けた。全身麻酔は4度、下半身麻酔は一度を数え、自宅と病院を行き来した。入院は最長で1カ月。壮絶な闘病生活から、グラウンドに戻ってきた。

 現役時代から日南を訪れており「わが家に戻ってきた感じ。落ち着きます」と笑顔をのぞかせた。

 自身が監督を務めていた91年は、佐々岡投手が大車輪の活躍。先発に専念し17勝、防御率2・44で最多勝利と最優秀防御率の2冠に輝き、MVP、沢村賞、ベストナインも獲得した。チームのリーグ優勝にも大きく貢献した。

 その教え子が、自身と同じように今季からチームの指揮を執る。「今は夢を持ってやっているけど、オープン戦の終盤になれば不安は増してくるぞと言った。思い切った采配をしてほしい。現役のときは、エースとして大事な試合を勝ってきた。その経験が必ず生きている。楽しみですね」と背中を押した。

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