ドラ1森下 断捨離入寮だ!「野球集中するため」マエケン&大瀬良の出世部屋に!

 広島の新人9選手が7日、廿日市市の大野寮に入寮し、ドラフト1位・森下暢仁投手(22)=明大=は、必要以上の物を部屋に持ち込まない“断捨離入寮”を敢行。背番号18を背負う男の部屋は、ドジャース・前田や大瀬良が過ごした104号室に決定した。将来のエース候補が“出世部屋”からプロの第一歩を踏み出す。

 まばゆいフラッシュを浴びた制服姿の森下は、初々しい表情で大野寮の門をくぐった。通常、新人選手は入寮時に思い入れのある代物や、お気に入りの「一品」を持参する。だが森下は「いる物しかないですね。断捨離も、してきました」と荷物を必要最小限にまとめ、これから始まるプロ野球生活に備えた。

 野球道具以外には1メートル以上ある大きな抱き枕を購入したが、まだ手元に届いていないという。後輩から贈られた寄せ書き、写真やDVDプレーヤーも置いてきた。洋服も「めちゃめちゃ多かったので」と整理して、大学2年になる弟に渡すなど段ボール1箱に収めた。「野球に集中するということです」。感傷に浸ることなく前だけを向く姿勢は、厳しい勝負の世界に身を投じる男の決意でもある。

 数少ない持ち物の一つが1冊の本。年始に中学時代の集まりがあり、軟式野球部の監督から贈られた。伊集院静著の「MODESTY 松井秀喜 つつしみ深い生き方」。これからページをめくる予定で、松井秀喜氏について「誰もが知っている選手。自分もそうやって、みんなに憧れてもらえる選手になりたい」と偉大なスターの背中を追いかけていくことに意気込んだ。

 将来のスター候補にふさわしく、部屋はドジャースの前田健太や大瀬良ら、赤ヘルのエースが使用した104号室。「(出世部屋ということは)知らなかったです。頑張ります」と“出世街道”を歩む構えを示す。年明け2日には地元・大分市内の神社を参拝し、引いたおみくじは大吉。幸先のいいスタートに表情を緩ませた。

 8日から隣接する大野練習場で新人合同自主トレがスタートする。即戦力投手として期待の大きい背番号18は「最初の『入り』がホントに大事。地道に自分らしくやっていきたい」と鋭い視線を向けた。プロの世界で生き抜く自覚を十分持ち合わせた森下が、新たな一歩を踏み出していく。

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