ドラ2・宇草「鈴木誠也選手のように」 トリプル3目指し侍4番に弟子入り志願

 広島からドラフト2位で指名された宇草孔基外野手(22)=法大=が19日、東京都内のホテルで入団交渉に臨み、契約金8000万円、年俸1200万円で仮契約した。即戦力を期待されており、鈴木誠也外野手(25)を目標にプロの道を歩んで行く決意。目標は誠也も入団前に掲げたトリプルスリーだ。(金額は推定)

 憧れの背中を追っていく思いが、言葉と表情にあふれていた。仮契約後、金びょうぶの前で臨んだ会見。宇草は何度も相好を崩したが、目標の選手を問われると端正なマスクを引き締め、言葉を紡いだ。

 「鈴木誠也選手です。カープの中心選手でもありますし、走攻守三拍子そろった、スケールの大きな選手。自分もそのような選手になりたいなと思っています」

 俊足巧打で長打も放てる宇草は、目指していくことになる存在のうわさを、少年時代から耳にしていた。東京都墨田区出身で、3学年上の鈴木は隣の荒川区出身。当時プレーこそ見たことがなかったというが、「ああいう選手がプロに行く」と周囲から聞かされていた。「幼いながらに覚えていたので、すごいなと」。最近では17日まで行われた「プレミア12」もテレビ観戦し、その姿にくぎ付けになった。

 「大きな舞台でも鈴木誠也選手らしく活躍されてるのを見て本当にすごいと思いましたし、どういうメンタルでプレーしているのかを一番聞きたい」

 目指す先は「トリプルスリー」。鈴木が入団前に掲げた目標と同じだ。大学時代は、3年夏に足を高く上げる打法からすり足に変えたことに加え、メンタル面の成長が3年秋からのレギュラー獲得につながった。ただプロの世界は甘くはない。技術面も精神面も一流になるために、鈴木から学びたいことは数多くある。「弟子にしていただきたいですけど、おこがましくて言えないです。でも教わりたいなあ」というのが本音だ。

 外野手は絶対的な存在・鈴木に加え、長野や松山、野間、西川ら実力者がそろう。担当の尾形スカウトは宇草について「185センチでこんなに足が速い選手はなかなかいない。打つ方もスタンドインする。究極は(ソフトバンク)柳田みたいになってほしい」と評し、「まずは1軍の枠に入って、競争してもらいたい」と即戦力として期待する。

 持ち味を「思い切りの良さ」と自己分析する22歳。「一日でも早く活躍したい、活躍しているところを想像しながら練習して、チャンスをもらった時には思い切ってやっていきたい」。侍ジャパンの4番に座る背番号1から学び取り、大輪の花を咲かせる。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

広島カープ最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス