大瀬良 キャンプ行かず広島で瞬発系トレ セットからの球威UPへ肉体改造

 広島の大瀬良大地投手(28)が27日、今秋は瞬発系のトレーニングに力を入れると明かした。静止状態からの動作でさらに大きな力を発揮し、球威アップを目指すのが目的だ。この日でマツダスタジアムでの秋季練習を打ち上げた。秋季キャンプには不参加の見込みで、30日からは大野練習場でトレーニングを再開する。

 今季、チームの大黒柱として奮闘した大瀬良は、さらなる肉体強化をテーマに挙げた。球威を落とさないために流す汗。全体的なレベルアップを目指しながら特に瞬発系のトレーニングに力を入れていく。

 「セットになると球速が落ちる。止まった状態からもっと力を出せるようにしたい」

 今季はセットポジションを改良して臨んだ。胸の前に置いていたグラブを腰の位置に置いて始動することで、より大きな力を球に伝えようとした。

 走者を背負った場面で勝負強さを発揮するためだった。得点圏での被打率は・258。昨季の・262から改善されたが、まだ納得はしていない。来季はさらにエース級との投げ合いが増えることが考えられる。勝負どころでギアを上げるためにも、球威アップは欠かせない。

 静から動へ。短時間で100%の力を伝えるために、ジャンプ系やショートダッシュなどを反復する。「体の使い方や動かし方を考えながらやりたい」。投球動作をイメージしながら一瞬、一瞬に力を入れる。

 昨季に続いて秋季キャンプには参加しない見込み。広島に残りマイペースで課題に取り組んでいく。シーズン終了後には、黒田博樹氏が通っていた動作解析の専門家・手塚一志氏を訪ね、股関節の硬さを指摘された。フォームに安定感をもたらすとともに、より大きなパワーを生むためにも柔軟性は不可欠だ。また、今季の投球映像を自宅で見直して、攻め方などを研究する意気込みだ。

 佐々岡新監督は、7日の就任記者会見で投手陣のキーマンについて「エースの大瀬良大地。投手陣を引っ張ってほしい」と言い切った。11勝9敗、防御率3・53の成績を残した今季。投手を中心とした守り勝つ野球を目指すチームにとって、来季もローテの中心としての期待は大きい。

 「伸びしろはあると思っている。レベルアップしたい」。背番号「14」は前を向いて力を込めた。充実した今秋が、来季の飛躍につながっている。

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