小園 進化の号砲!フェニックス1号 本職以外でも奮闘 三塁フル出場
「フェニックス・リーグ、広島7-4DeNA」(9日、天福球場)
広島・小園海斗内野手(19)が9日、天福球場で行われた「みやざきフェニックス・リーグ」のDeNA戦で同リーグ1号本塁打を放った。七回に進藤から右越え2ラン。守備でも前日の二塁に続き、本職ではない三塁で出場し、攻守で存在感を示した。佐々岡新政権でルーキーイヤーの今季を上回る結果を残すべく、鍛錬を重ねていく。
鋭く振り抜いた打球は鮮やかな放物線を描き、右翼席に着弾した。小園のフェニックス・リーグ1号。「前の試合までミスショットが多かった。一発で捉えられるようにやっている。練習でやっていることができた」と柔和な表情を浮かべた。
5-3の七回1死一塁。カウント3-1から右腕・進藤の直球を仕留め、2ランとした。1-3の六回1死無走者では左前打をマーク。直後の逆転へ口火を切る一打を放ち、同リーグ3試合目で初の複数安打ともなった。
フェニックス・リーグではフルスイングをテーマの一つに掲げる。「(強振されると投手が)ちょっと嫌だなというのもあると思う」。今季できない部分が多かった反省を生かし、「凡退でもいい打球が多くなっているし、いい傾向じゃないかと思う」とうなずいた。
守備でも奮闘した。前日の二塁に続き、本職の遊撃ではない「3番・三塁」でフル出場。ウエスタン5試合とフレッシュ球宴で経験しているが、五回1死二、三塁では三ゴロを落ち着いて本塁送球しタッチアウト。出場機会増へ「いつ、どこでも任せてもらえるように」と鼻息を荒くする。
試合後はマシン打撃や素振りで大粒の汗を流した。「一打席一打席を大切にやっていきたい」。58試合に出場し、経験を積んだ1年目。来季はさらに大きくなった姿を示すため、充実の秋を過ごす。