山口「向かっていく姿勢見せる」“公開説教”&強制送還でもつかんだ先発マウンド

 広島の投手指名練習が19日、マツダスタジアムで行われ、山口翔投手(20)が合流した。22日・ヤクルト戦(マツダスタジアム)での先発が濃厚だ。1回5安打3失点でKOされた7月9日・中日戦以来となる先発マウンド。弱気な姿を見せず、打者に向かう投球を貫く。

 山口が登板への意欲を口にした。以前のような笑顔はない。キリリと表情を引き締め「打者に向かっていく姿勢を見せたい」。シンプルな言葉に、過去の自分と決別するという強い思いがこもっていた。

 6月21日のオリックス戦は4回3安打2失点で降板。直後にベンチで緒方監督から「魅力を感じない。持っているものを出せていない」と“公開説教”を受けた。リベンジを誓った7月9日の中日戦は1回5安打3失点でKO。すぐさま2軍降格を言い渡され、試合中に名古屋から広島へ強制送還となった。

 いずれの登板も「自分と勝負していた」と振り返った。5月30日のヤクルト戦でプロ初勝利を手にしたものの、その後は打ち込まれた。怖さを知ったことで無意識に「体が思うように動かなかった」のが原因だった。

 2軍では技術より思い切り腕を振り抜くことを意識した。躍動感あるフォームを取り戻し、前回10日のウエスタン・オリックス戦では7回2安打無失点と好投した。佐々岡投手コーチは「そのままの力を出してくれたら」と期待する。

 先発は大瀬良、ジョンソン、野村、九里の4人のみ。内容と結果次第ではローテ入りが見えてくる。「チャンスをもらったのでつかめるように」。20歳の右腕は不退転の決意でマウンドに上がる。

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