広島 今こそ踏ん張れ!バティショックで連敗 天敵・今永に完封負け…巨人と6・5差

 「DeNA1-0広島」(18日、横浜スタジアム)

 広島が今季6度目の完封負けを喫し、3カード連続負け越しとなった。2試合連続で臨んだ「3番鈴木、4番松山」の新オーダーは不発。5番に入ったメヒアも無安打に終わり、天敵今永の前に散発5安打の完封負け。“バティスタ・ショック”が消えない中、首位巨人とのゲーム差は6・5まで広がり、リーグ4連覇を目指す王者が、いよいよ崖っぷちに追い込まれた。

 熱狂と興奮に包まれた横浜スタジアムに、「VICTORY」の文字が躍った。赤ヘル打線は1点を追う九回、2死二塁の好機を作ったが、6番会沢が空振り三振。“バティスタ・ショック”を引きずるように今季6度目の完封負けを喫し、緒方監督は足早にベンチ裏へ引き上げた。

 エース今永にねじ伏せられた。バティスタ離脱のため2試合連続で臨んだ「3番鈴木、4番松山」の新打線は空回り。初回、1死三塁では25歳の誕生日を迎えた鈴木が一飛、続く松山も三ゴロに打ち取られた。二回以降も沈黙のゼロ行進だ。22イニング連続で適時打が生まれず、タイムリー欠乏症に陥った。

 試合後、松山は「何もないです」と言葉少な。鈴木も「好機を逃すと、ああなってしまう」と振り返った。

 バティスタの代役と期待されたメヒアも、凡退を重ねた。6月28日の対戦(横浜)では今永に対して2打数2安打1本塁打と気を吐いたが、5番に抜てきされたこの夜は4打数無安打。「コントロールが良かった。バティの代役?もちろん責任は増えている。(打席に立てば)調子は上がっていく」と悔しそうに唇をかんだ。

 ペナントレース終盤を迎えて、バティスタが記録した「26本塁打、64打点」の穴が簡単に埋まるはずはない。東出打撃コーチは「点が取れないなら、考えないといけない。調子の良い選手を上げるとかね」と、てこ入れを示唆した。迎打撃コーチもファームで打撃好調の長野の1軍昇格について「候補に入っている」と認めた。

 残り29試合。首位巨人とは6・5ゲーム差まで広がった。いよいよ崖っぷちに立たされたが、緒方監督は「まだ29試合残っている。一戦一戦戦っていく」と言った。高ヘッドも「バティのことを言ってもしょうがない。今いるメンバーでやっていくしかない」と言葉を絞り出した。

 20日からはヤクルト、中日と6連戦。下位チーム相手にまずは連敗を止め、チームの勢いを取り戻したい。

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