大瀬良 長崎原爆の日3度目先発で初星「特別な日ですし感謝しないといけない」

 「阪神5-11広島」(9日、京セラドーム大阪)

 広島・大瀬良が平和への感謝を白球に込めた。11時2分に長崎の方角へ黙とう。平和式典を目に焼き付けてマウンドに上がっていた。二回に4失点したが、三回以降は「投げ急がないように」と持ち前の修正能力を発揮。特別な日に9勝目を挙げた。

 「勝たせてもらった1勝ですけど、特別な日ですし感謝しないといけない。自分自身もいろいろ考えさせられる1日になりました」

 長崎出身の右腕にとって、8月9日は特別な日だ。小学生の頃は夏休み中に臨時登校。平和学習で戦争の話を伝え聞き、当時の写真に胸を痛めた。「すごく目に焼き付いています。子どもながら戦争はダメなことだと感じました」とショックも受けた。「野球選手として野球をやっている姿で何かを伝えられたらいい」。広島に入団した自らの使命も力に変え「長崎原爆の日」の3度目の登板でようやく白星を手にした。

 「野手の方、トレーナーの方のおかげで元気にマウンドに立てている。周りの方に感謝して、まだまだ白星を積み重ねていきたい」

 これで通算50勝も通過点。2日阪神戦は自身初の無四球完封勝利を挙げ、2週連続の虎狩りで大瀬良自身も3連勝となった。白星街道に乗ったエースが3年連続4度目となる2桁勝利も一気に決める。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

広島カープ最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス