泳ぎ疲れ?17戦ぶり本塁打ゼロ 2位浮上お預け、緒方監督は浜口に脱帽

 「広島0-4DeNA」(7日、マツダスタジアム)

 広島が今季5度目の完封負けで、2位浮上を逃した。好調だった打線はDeNAの先発・浜口に苦戦。六回まで無得点、毎回11三振を喫した。チームの連続試合本塁打も16でストップした。連敗を止めた首位巨人とは2ゲーム差、2位DeNAとは1・5ゲーム差に開いたが、本当の戦いはこれから。仕切り直しじゃ!

 後半戦から快進撃を続けていた赤ヘル軍団が小休止した。連勝で6カード連続の勝ち越しを狙ったが、2位浮上はお預け。緒方監督は先発浜口の投球に脱帽し、サバサバとした表情で試合を振り返った。

 「相手の浜口投手にいいピッチングをされたね。中盤のところで…、六回かな。相手が苦しくなっていたところ、点が入れば流れが変わったところでしっかり投げきられたね」

 走者を出しながらも、なかなか得点圏に進められなかった。先頭・松山がチーム初安打を放った二回はメヒアが空振り三振、後続も倒れた。3点を追う六回は2死一、二塁の好機を作ったが、好調の松山が見逃し三振。内角いっぱいに直球を決められ、天を仰いだ。

 過去2年は8度の対戦で4勝1敗、昨季もチーム打率・290と相性の良さを見せていた。ただこの日ばかりは宝刀チェンジアップに加えて、直球の制球も抜群。東出打撃コーチは「あんなに低めに決まる浜口は初めて見た。チェンジアップの抜けも良かった。際どいところに投げられて出し入れされた」。14三振は今季ワーストタイ。7月17日(横浜)の対戦に続いて、今季2戦2敗の難敵となった。今後も再戦が予想されるだけに、次回は克服したいところだ。

 好調の赤ヘル打線は七回以降も中継ぎの三嶋、エスコバー、山崎から得点を奪えず、連続本塁打は16試合でストップ。それでも決して悲観するような黒星ではない。つながりこそ欠いたが、主力打者に快音は響いた。高ヘッドコーチも連敗阻止へ向けて、「打てない時もある。全部が全部の試合は取れない。守りのミスを踏まえて、カードを勝ち越したいね」と前を向いた。

 巨人が勝ったため、首位とは2ゲーム差に開いた。DeNAとは1・5ゲームで今年のペナントレースは混戦模様だ。9連戦真っただ中。勝負の夏は始まったばかりだ。指揮官は「また切り替えて頑張ります」と締めた。8月の再進撃へ、もう一度、仕切り直しだ。

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