劇的4連勝呼んだ!強力中継ぎ陣“0封”リレー 菊池保 7月8試合連続無失点 

 「広島6-5中日」(23日、マツダスタジアム)

 広島が土壇場で3点差を跳ね返した。延長でついにサヨナラ勝ちだ。クリーンアップが打ちまくった。安部がホームランで決めた。しかしこの、胸のすくような試合展開を作ったのは、間違いなく救援陣の踏ん張りにある。

 先発・アドゥワが四、五回に崩れた。五回は無死から3連打されたところで、5失点KO。その後を受けた菊池保が、3人でピシャリと抑えると、3番手・遠藤が2回1安打無失点。このあたりから、流れが広島に向いてくる。

 八回はレグナルトが三者凡退に抑えると、その裏には鈴木、松山の連打で無死一、三塁と攻め、安部の併殺間に1点を返す。

 そして九回は、6日の阪神戦以来、17日ぶりの登板となった島内が遠藤、平田、代打・井領を三者連続三振に切って取る。これが攻撃に勢いをもたらし、九回の同点劇に結びついた。

 そして十回、フランスアが走者を三塁に置きながら踏ん張り、直後のサヨナラにつなげた。

 悪い流れを断った菊池保は3日前の巨人戦でも、逆転劇を呼び込む2回無失点の好投。「合ってるのかな」と初めて経験する中継ぎ専門も、板についてきた。この日で7月は8試合連続無失点だ。

 緒方孝市監督も「中継ぎが0点に抑えてくれたことが大きい」と絶賛した。強力中継ぎ陣が、逆襲の大きな力となるはずだ。

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