大瀬良今季最短KO 4回5失点、G菅野とのエース対決…らしさ発揮できず
「広島7-6巨人」(19日、マツダスタジアム)
女房役の劇的な逆転弾で、広島・大瀬良大地投手(28)の黒星は消えた。敗れれば自力優勝の可能性が消滅した一戦。気負いが指先を狂わせたのか、今季最短の4回10安打5失点でKOされ「とにかく粘り強く試合を作ろうと思いましたが、思うように投げることができず、チームに申し訳ない気持ちです」と猛省した。
立ち上がりから不安定だった。初回、亀井、坂本勇の連打で無死一、三塁のピンチを背負うと、丸の二ゴロを菊池涼がトンネル。名手のまさかの失策で先制点を許した。無死満塁のピンチは無失点で切り抜けたが、その後もピリッとしなかった。
1点ビハインドの三回は岡本に左翼へのソロを被弾。続く四回も1死満塁から大城、若林に連続適時打を浴び、代打・阿部にも中犠飛を許した。「1点を取りに来る執念をすごく感じる。粘り強いイメージがある」と巨人打線を警戒していたが、返り討ちに遭った。
8回無失点と快投した開幕戦のような投球を再現できず、6月5日の西武戦を最後に5試合白星なし。それでも黒星は消えた。「今日は感謝しかない」と大瀬良。次回こそ恩返しの好投で、待望の白星をつかむ。