上本「ホームランを狙えって…」東出コーチのひと言に感謝
「広島2-1阪神」(31日、マツダスタジアム)
広島の上本崇司内野手が、サヨナラ勝利の道を切り開いた。
1-1の延長十一回2死で打席に立つと、能見のフォークを力強く振り抜き左前へ運んだ。続く磯村が四球を選び2死一、二塁となり、野間が自身2度目となるサヨナラ打を放った。
「打席に行く前に、東出さんに声をかけてもらった。2アウトだからホームランを狙えって冗談ぽく言われた。それで気が楽になって、フルスイングできました」
主な仕事は終盤での守備固めや代走だ。それでもバットを持って打席に立てば「出るからには責任がある。全力で」と気合を入れている。
5月、チームは25試合で脅威の20勝と勝ちまくり、球団の月間最多勝利の新記録を樹立した。4月には最下位に沈んだが、2位・阪神と4ゲーム差をつけて6月に入る。