レグナルト 2回パーフェク投ヤクルト猛反撃の流れ断った
「ヤクルト7-8広島」(28日、神宮球場)
相手に傾きかけた流れを快投で食い止めた。広島のレグナルトが7-6の五回から登板し、2回無安打無失点のパーフェクトに抑えて3勝目。一時6点リードから四回に1点差まで詰め寄られた中、完璧な投球で白星を手繰り寄せた。
「僕の登板が全てではない。打線が点を取ってくれて、投手も一人一人ゼロを意識して勝利につながった」
まずは五回先頭のバレンティンを自慢のハンマーカーブで空振り三振。村上、雄平もあっさりと打ち取った。六回も2死を奪うと、最後は中村をカウント2-2から7球目、この日最速の150キロ直球で空振り三振に斬り、マウンドを降りた。
この日が今季21試合目の登板。それでも疲労を一切見せない投球がキラリと輝く。休日には「心をオープンにして文化に触れるのが僕たち外国人として必要なこと」と話すように、広島城や厳島神社といった名所に足を運ぶなどしてリフレッシュ。日本の野球も文化も学ぶ、好奇心旺盛なナイスガイだ。
防御率も0・37と来日1年目から抜群の安定感だ。「できることは打者に挑戦していくこと」と胸を張ったレグナルト。頼もしい助っ人が、その左腕でチームを勝利へ導いていく。