緒方監督が退場…「進塁意思ないのにおかしい」猛抗議…球団は試合中に意見書提出
「広島3-2巨人」(4日、マツダスタジアム)
広島・緒方孝市監督(50)が17年4月19日・DeNA戦(審判への暴言)以来自身2度目の退場処分を受けた。一回1死、菊池涼が一塁をオーバーランしてタッチアウト。これを不服としてリクエスト要求したが、リプレー検証でも判定は覆らず、球審の福家審判員に激しく抗議した。セ・リーグアグリーメントではリクエストによる決定に異議を唱えた者と監督は退場となると規定されている。
まさかの判定に疑問だけが残った。緒方監督がリクエストによるリプレー検証に異議を唱えたとして17年以来自身2度目となる退場処分を下された。試合後は「審判の方には一方的な言い方で申し訳ない」としたが、あまりにも納得のいかない判定でもあった。
一回1死、菊池涼の遊撃への打球で坂本勇が一塁悪送球。菊池涼は一塁手の中島との接触を避けるように一塁へ駆け込み、そのままオーバーラン。慌てて帰塁したが、タッチアウトとなった。指揮官は即座にベンチを飛び出すと、菊池涼に二塁進塁の意思がなかったことを訴え、リクエストを要求した。
しかし、リプレー検証の結果、判定は覆らず、再び抗議すると退場を告げられた。「リクエストしたらプレー自体を検証してくれると思った。二塁進塁の意思を見せたわけでもないのに(オーバーランとみなされ)アウトセーフの判定をされること自体おかしい」と指揮官。菊池涼も「あのタイミングで(二塁へ)いけるわけがない。どこからどう見てもおかしい」と話した。
橘高一塁塁審は「(二塁に)向かうと判断してジャッジしました。(リクエストは)取り決め通りアウトかセーフを検証しました」と説明した。球団は試合中にセ・リーグ連盟統括に意見書を提出。チームはサヨナラ勝利を収めたが、どこかすっきりしない、わだかまりが残る判定となった。