「広島５－０中日」（２４日、マツダスタジアム）

　雨が降りしきる中、広島・野村祐輔投手（２９）が真骨頂の投球で白星を呼び込んだ。７回を７安打無失点。テンポよく１０６球を投げ抜き「一人一人しっかり抑えられるように。いい流れのまま、チームの勢いを借りて投げることができました」と６連勝を喜んだ。

　ピンチでゴロアウトを重ねた。２－０の三回は無死一塁から大野奨を三ゴロ、４－０の七回は１死一塁から代打・松井雅を遊ゴロ。いずれもシュートで併殺に打ち取ってピンチを脱した。

　「狙い通りではないですけど、うまくいってくれました。二遊間がうまくさばいてくれて、いい形で七回を終われて良かったです」

　緒方監督も右腕の投球を絶賛。「ずっといい状態が続いている。両サイドの低めにコントロールできていた」と手放しで称えた。

　マウンドに上がると後ろを振り向いて心を落ち着かせる。「日の丸の旗はどこの球場にもありますからね」と目を閉じて深呼吸。一方で、スポーツキャスター・松岡修造の日めくりカレンダーもお気に入りだ。熱い男の言葉にうなり、元気、やる気をもらっている。

　チームの連勝は前回登板した１７日・巨人戦から始まった。次回は中５日で３０日の阪神戦に登板予定。平成最後の先発マウンドへ、弾みがつく今季２勝目となった。