自身初の開幕投手を務める広島・大瀬良大地投手（２７）が２８日、巨人・菅野との投げ合いを制し、チームを勝利へと導く意欲を示した。大一番を前に、マツダスタジアムで行われた全体練習に参加。周囲の期待を背負いながら、強い責任感を口にした。

　「自分の投球をして、自分にとって、チームにとってのいいスタートを考えてやっていきたい」

　昨季最多勝を分け合った両軍の柱。２年連続沢村賞投手に土をつければ、チームも自身にも勢いがつく。「他球団のエース級と投げ合って勝っていくことが、信頼を勝ち取っていくための第一歩だと思う」と、さらなる信頼を得るためのマウンドにもする。

　期待が大きいからこそ、緒方監督も右腕に開幕戦を託した。「これも彼にとっては野球人生のいい経験になると思う。先発の役割をこっちは期待している」。１７日に監督室で「任せるからな」と伝えられた大瀬良も「すごく身が引き締まる思いというか、新たな責任を感じました」と表情を引き締めた。

　まずは１番の吉川尚の出塁を阻止し、走者をためて元同僚の丸、４番の岡本に回さないことをポイントとした背番号１４。「１イニングでも長く、最少失点でつなげていきたい」。真の柱へのシーズンを歩みだす。