ドラ2島内、開幕1軍スタート決定 ヤクルト山田斬りで8戦連続無失点

 「オープン戦、ヤクルト3-4広島」(19日、神宮球場)

 広島のドラフト2位・島内颯太郎投手(22)=九州共立大=が、ヤクルトとのオープン戦(神宮)で好救援。開幕1軍が決定的となった。1点リードの六回から登板し、1イニングを1安打無失点。これで実戦8試合計9回2/3を無失点だ。新人投手の開幕1軍は16年のオスカル以来3年ぶりとなる。チームはヤクルトに逆転勝ちし、3年ぶりにオープン戦勝率5割以上が確定した。

 思い出の神宮のマウンドで、ルーキー島内がついに開幕1軍切符を手中に収めた。1点リードの六回からマウンドに上がり、強力ツバメ打線と対決。出塁こそ許したが、新人らしからぬマウンドさばきで、スコアボードに「0」を刻んだ。

 「球は走ってなかったけど、丁寧に投げられたので良かった。走者をかえさないことだけを考えていました」

 初めてのセ・リーグビジター球場で好投を演じた。先頭・青木を142キロ直球で左飛に打ち取ると、山田哲も144キロで二飛に。4番バレンティンに中前打を浴び、代走・渡辺に二盗を許したが、最後は5番雄平を外角いっぱい146キロ直球で、見逃し三振に仕留めた。

 最速148キロの直球以上に、スライダーに手応えをつかんだ。山田哲の初球にストライクを奪うと、続けざまに2球目は128キロで空振りを奪った。キャンプからスライダーの精度向上を課題に挙げてきただけに「ストライクも取れているし、バッターが真っすぐと思ってスイングしている感じがあった。腕も振れている。だんだん良くなっていると思う」とうなずいた。

 神宮の登板は昨年11月10日の明治神宮大会2回戦・立正大戦以来、3度目。その試合はDeNAドラフト2位の伊藤裕に決勝2ランを被弾して敗れたが、マウンドに苦手意識はなし。「投げにくさも嫌なイメージもない」と涼しい顔で話した。

 鯉のミスター0だ。これでキャンプ中の紅白戦から実戦8試合計9回2/3を無失点。期待以上の働きに佐々岡投手コーチは「こういう展開での神宮を経験させたかった。いいものを見せてくれている」とほめちぎり、「開幕1軍?勝ちパターンというか、そういう中に入ってこないこともない」とセットアッパー構想まで踏み込んだ。

 キャンプから目標に掲げていた開幕1軍は目前だ。島内は「最後まで頑張ります」と、にっこり。鯉投では16年のオスカル以来となる新人開幕1軍へ、右腕が無我夢中で突き進む。

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