ジョンソン、万全!“変身”6回ノーヒット、0封 佐々岡コーチ「ほぼ完璧」

 「オープン戦、広島0-0オリックス」(17日、マツダスタジアム)

 広島のクリス・ジョンソン投手(34)が先発し、6回無安打無失点と圧巻の投球を示した。前回登板の12日・日本ハム戦では2回6失点と大乱調。開幕へ不安な投球を見せたが、この日は一変、多彩な変化球を直球に織り交ぜて猛牛打線を手玉に取り、四球も1つのみとほぼ完璧な内容。登板濃厚な開幕2戦目の30日・巨人戦(マツダスタジアム)へ視界は良好だ。

 終始淡々と腕を振る姿に、納得感をかいま見せた。前回登板で大炎上したジョンソンが6回を無安打無失点。シーズンへ準備OKと言わんばかりの結果を示した。「高校時代にあります」というノーヒット投球に、助っ人左腕は満足げだ。

 「持ち球を全て交ぜて、いい制球で投げられた。全球種でストライクを取れたのと、早く打たせて守備陣に守ってもらって、球数を少なく投げられた」

 全78球にすごみが凝集された。初回から内外角をうまく投げ分け、テンポ良く投球を展開。四回には先頭の福田に四球を与え、この日唯一の走者を出したが、その後2死三塁で4番・吉田正を内角速球で二ゴロに封じた。隙を与えない、手応えがにじむ投球だった。

 好投については、女房役だった会沢に感謝の意を表す。昨季一度もなかったバッテリーだが、今年の対外試合では3度目で息もピッタリ。「首を振ったのは1回しかないと思う。会沢との間で、同じページで試合を組み立てられたのが大きい」。昨年全登板で組んだ石原とともに「チームに持ち味を出してくれる捕手がいるのは非常に心強い」と柔和な表情を浮かべた。

 修正力の高さを示した。前回登板の12日・日本ハム戦は2回7安打6失点と炎上。予定されていた5回を投げきれず、開幕へ不安を残した。そこから中4日で別人に“変身”した助っ人左腕。反省を糧に、この日までのブルペンで「基礎的な投球モーション」をチェックしたという。

 「(前回は)マウンドでの歩幅が広くて下にたたけていなかったが、キャッチボール、ブルペンで修正した。ほぼ完璧」と目を細めた佐々岡投手コーチ。畝投手コーチは「リリースまでの入り方、肩のラインをしっかりできていた」とうなずいた。緒方監督も「前回より修正して良かった」と胸をなで下ろした。

 来日5年目シーズンの初登板は開幕2戦目の巨人戦が濃厚だ。「これからはイニングを伸ばして体のコンディショニングを上げ、長いイニングを投げられる状態に持っていく。それだけのことです」とジョンソン。昨季11勝を挙げた左の柱に求められるのは、ズバリ安定感。最高の状態へ、仕上げを図っていく。

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