ドラ6正随、亜大魂で1軍生き残る キャンプ実戦あと4試合「打つしかない」
「広島春季キャンプ」(20日、沖縄)
広島のドラフト6位・正随優弥外野手(22)=亜大=が20日、休日返上で練習を行い、キャンプ中の残り4試合で1軍生き残りへ猛アピールを誓った。また、今季打席に入る際の登場曲を亜大野球部時代の先輩で歌手の小山翔吾の曲にすることを明言。“亜大魂”を胸に、自身の躍動で先輩の名も広めていく。
心地良い打球音が、コザしんきんスタジアムの室内練習場に鳴り響いた。正随が休日を返上し、約1時間打撃マシンと相対した。キャンプも終盤に突入し、疲労もたまる頃だが「体は全然大丈夫なんですよ」と笑うと、キャンプ残り4試合の実戦への熱い思いを口にした。
「打つしかない。まず自分が求められているのは『打』だと思う。そこでしっかりアピールしたい」
初対外試合となった18日の練習試合、韓国・KIA戦では2打数2安打1打点。限られた打席で結果を残しているが、満足している暇はない。この日はトップが浅くなる癖を修正するためにバットを振り続けた。猛練習で知られる亜大で鍛錬を積んできた男にとって「完全オフはない」。
“亜大魂”はシーズンでも刻む。打席に入る際の登場曲は大学野球部時代の1学年先輩、歌手・小山翔吾の曲にするという。「結構仲も良い。翔吾さんの曲を聴いて、(ファンが)興味を持ってくれれば。まずは自分が出られるように」。1軍で躍動し、昨年2月にデビューした先輩の曲を何度も本拠地で響かせたい。
1軍生き残りへ、まずは眼前の試合に目を向ける。21日は阪神との練習試合(宜野座)。「出たいですね。チャンスがあればしっかりものにしたい」。虎の投手陣を打ち砕き、首脳陣の評価をグッと上げる。