誠也、今年初の対外試合初回いきなり劇弾!3番長野が好機広げた!

 鈴木を迎える長野(右)と菊池涼(左)
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 「練習試合、広島8-0KIA」(18日、コザしんきんスタジアム)

 広島は今年初の対外試合・韓国KIA戦で大勝。白星スタートを切った。初回、3番・長野久義外野手(34)が好機を広げ、4番・鈴木誠也外野手(24)が先制3ランを放った。メヒア、堂林にも一発が飛び出し、計14安打8得点。今年も赤ヘル打線は破壊力抜群だ。

 2019年初の対外試合は、鮮やかな速攻劇で幕を開けた。初回1死から2番・菊池涼が中前打。3番・長野も初球を捉えて中前へ運ぶと、鈴木が4番の仕事だ。カウント2-2から真ん中付近の直球をフルスイング。コザの空に高く舞い上がった打球は、右翼フェンスを越えて芝生にポトリと落ちた。

 「風です。見事な風です。感触も特にいいという感じではなかった。打席的にもいい内容はなかった。これから実戦が増えてくるので、課題を修正して、シーズンへしっかりやっていきたいです」

 鈴木はそう謙遜気味に振り返ったが、この一発に進化が凝縮されていた。東出打撃コーチは「1人レベルが違う。昨年の日本シリーズから2ランクぐらい上がっている」とべた褒め。途中交代後は室内練習場で約1時間半、バットを振り続けた。昨秋の日本シリーズでソフトバンク投手陣の速球に苦戦。苦い経験が背番号1をさらに成長させたようだ。

 現状、19年オーダーはまるで見えない。東出コーチは「決まっているのは4番だけ」と言う。安部、野間、西川も1~3番の候補に挙がる中、長野、鈴木の新3、4番も上々の船出となった。昨年まで3番に座った丸はボールを見極めるタイプだったが、ここまでの実戦で長野は初球から積極的にスイングする姿勢を見せている。前任者とスタイルは違うが、4番は問題なしとばかりにうなずく。

 「タイプは違うけど試合をやっていけば大丈夫。長野さんのスタイルを早く頭に入れて、準備を早くしたい」

 若き4番の“対外試合1号”に導かれるように、赤ヘル打線は猛攻を見せた。初回に坂倉が左前へ適時打を放つと、三回はメヒアが特大の一発。五回には堂林がバックスクリーンへ突き刺し、ドラフト6位・正随(亜大)にも適時打が飛び出した。派手なアピール合戦の連続で、終わってみれば、計14安打8得点。見どころ満載の一戦に、スタンドはお祭り騒ぎとなった。

 打線から新井、丸が抜けたとはいえ、カープの強さは本物だ。対外試合初戦で改めて破壊力を証明。王者が最高のスタートを切った。

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