岡田、投壊も連敗も止めた 自身初!開幕から2戦2勝!鯉は一夜で再奪首

 「阪神1-5広島」(12日、甲子園球場)

 連敗を止めた。投壊も止めた。広島・岡田明丈投手(24)が、6回1安打1失点の好投で自身初の開幕2戦2勝とし、チームの連敗を「4」で止めた。初回こそ四球と自身の失策などで先制点を許したが、見事に立ち直った。鯉軍団が一夜にして首位を奪い返した。

 その豪腕で連敗を止めた。岡田が6回1安打1失点で試合を作り、自身初の開幕2戦2勝。ヒーローとなった右腕は試合後、淡々とバスへと歩を進め、107球を冷静に振り返った。

 「立ち上がりは良くなかったけど、後半は修正できた。それが大きかった」。

 初回、先頭の高山を四球、鳥谷を自身の失策、糸井に右前打を許して満塁の大ピンチ。続くロサリオの中犠飛であっさり先制を許したが、福留を遊ゴロ併殺。何とか最少失点にとどめ、二回からは磯村の助言で変ぼうを遂げた。

 「腕を振って、テンポよく投げた方がいい」。

 その言葉を胸に、二回からは最速152キロの持ち前の直球を中心にリズム良く投球を展開。「流れをつかめてきた」と四回にはロサリオ、福留、大山を3者連続三振に斬った。結果的に六回まで無安打で猛虎打線を封じた右腕。甲子園での登板は、9点差をひっくり返された昨年5月6日以来だったが、結果的にそれも払しょくする形となった。

 前回5日のヤクルト戦も6回3安打2失点と好投したが、「もっと腕が振れる感覚が出てきた」と上積みも示している。リフレッシュ法は「とにかく寝ること。最低何時間とかは決めないで、好きな時に好きなだけ寝る」と笑う。

 チームは4連敗中だった。中でも10日は薮田が8四球、前日の中村恭は6四球と先発が“投壊”に陥っていた。「自分の仕事をするだけと割り切っていった」と岡田。きっちりと役割を果たし、次戦へとつながる投球を示した。緒方監督も「序盤良くなかったけど、立ち直ってくれた。いいリズムが守りにつながって、試合も締まった」と賛辞を贈った。

 さらに指揮官は「先発がこういう状況。次回詰めることも考えて、ちょうどいい球数で」と降板理由を説明。次回登板は中5日で18日のヤクルト戦の可能性も持つ。「引きずらず、切り替えて修正できたことは、また次につながると思います」と力を込めた背番号17。昨季12勝を挙げた右腕はさらなる躍進へ、歩みを止めない。

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