広島マツダ初黒星も…西川が意地の代打タイムリー 安部のスタメン奪うん打!

 「広島2-4DeNA」(7日、マツダスタジアム)

 広島が本拠地・マツダスタジアムで今季初黒星を喫した。打線はDeNAの先発・バリオスに苦戦したが、西川龍馬内野手(23)が意地を見せた。4点を追う七回に代打で左前適時打をマーク。開幕から続いていた1試合5得点以上は7試合で途切れたが、打線は最後まで粘り強い攻撃を展開。切り替えて、3カード連続勝ち越しを狙う。

 試合終盤の追い上げも及ばず、底冷えのスタンドにため息が漏れた。2点ビハインドの九回、DeNAの守護神・山崎の前に三者凡退。開幕から継続していた1試合5得点以上の記録は7試合でストップし、本拠地・マツダスタジアムで今季初黒星を喫した。

 今季から新加入したバリオスに苦戦した。カットボール、ツーシームを軸に落ちる球でも揺さぶられ、六回までわずか3安打。攻略の糸口をつかもうと、五回の攻撃前には円陣を組み、投球の傾向、ミーティングでの指示を再確認した。4点を追う七回、それまで沈黙していた打線が、ようやく右腕を捉える。

 松山、安部の連打から1死一、三塁の好機を作ると代打・西川が登場。相手は2番手の左腕エスコバーにスイッチしたが、勝負師の心は乱れない。内角を突かれてもひるまず、8球目の149キロを鮮やかに左前へ。「嫌なイメージはなかった。何とか当てようと思っていた。気持ちがかなり入っていたので、いい結果につながって良かったです」。昨季は代打で打率・341、2本塁打、13打点。今年も代打で4打数2安打1打点。ここ一番での勝負強さは健在だ。

 ここまでスタメン出場は1試合だけ。西川自身「結果は良かったけど甘い球を一発で仕留められなかった」と反省を口にするが、状態は確実に上向きだ。東出打撃コーチも「左対左を苦にしないからね。打席に立つと(状態は)上がっていく。スタメンも増えてくるよ」と期待。現在は安部に正三塁手の座を譲っているが、今後はさらに競争が激しくなりそうだ。

 打線は1-4の八回にも4番手・パットンから4つの四球を選び1点を返した。なおも1死満塁で安部、野間が相次いで倒れ好機を逸したが、最後まで勝利の方程式に食らいついた。

 「攻撃は粘り強く、たくさんチャンスを作ってくれている。問題はない。また明日、切り替えていきます」

 試合後の緒方監督は泰然自若だ。3カード連続カード勝ち越しで、1週間を締めくくる。

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