緒方監督「日本一」誓った!超満員のマツダで凱旋セレモニー 

 「広島5-7阪神」(21日、マツダスタジアム)

 セ・リーグ連覇を果たした広島がマツダスタジアムに凱旋。試合後に、優勝ペナントと優勝トロフィーの授与式が行われ、真っ赤なスタンドからは大きな拍手と歓声が送られた。緒方孝市監督(48)は、マイクの前に立つと、昨季成し遂げられなかった日本一を力強くファンに約束した。

 高く掲げた優勝トロフィーに、ナイター照明がまぶしく反射した。キラキラと輝くその光に、緒方監督の表情は晴れやかだ。一丸でつかみ取った2年連続の栄冠。ファンに37年ぶりのリーグ連覇を報告すると、3万1775人が詰めかけた本拠地は、拍手喝采に包まれた。そして次なる目標を口にした瞬間、一体感は最高潮に達した。

 「もう一つの目標があります。さらなる厳しい戦いが待っていますが、今度こそ日本一を勝ち取りたい」

 甲子園での歓喜から3日。マツダスタジアムに凱旋した。試合後のセレモニーで、リーグ優勝ペナントなどを熊崎コミッショナーから受け取ると、場内を一周した。紙テープが舞い「感動をありがとう!」の声が飛ぶ。この場所で連覇を達成できなかった悔しさはあるものの、大きな喜びを共有した。

 10月18日から臨むCSファイナルへ向け、再始動した。この日、6人を出場選手登録。来季以降を見据えてルーキー坂倉の抜てきはあったが、そのほかは新戦力の発掘が狙いだ。四回裏から一塁・新井に代わってメヒアを起用。五回裏は小窪が安部と交代して三塁を守った。七回にはウエスタンで打率・317を残している土生を代打に送った。

 CSローテ争いも激しい。現状では野村、薮田、ジョンソンの3人が濃厚で、残り2枠を争う。候補の1人、大瀬良は六回途中8安打5失点で降板。大きな期待を寄せるだけに「思ったところに投げられていない。悔しかったら結果を出せ!」と厳しい口調でゲキを飛ばした。

 レギュラーシーズンは残り6試合。真剣勝負の場が貴重な準備の舞台となる。スタメン組は初回、松山とバティスタのアーチで5点を奪った。六回途中から救援した九里は、俊介に適時内野安打を許すなどしたが、球に力はあった。新戦力が台頭すれば、CS突破へ大きな力となる。「残り試合、勝ちにこだわった試合はできない。野手、投手とも絶好のアピールの場だし、良いものを出してほしい」。ファンに約束した日本一を成し遂げるため、歩きだした。

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