会沢、死闘に引導打!広島、連夜のサヨナラ M10!一気に決める!

延長11回、サヨナラ打を放ちガッツポーズする会沢 
2枚

 「広島4-3阪神」(6日、マツダスタジアム)

 広島が連夜のサヨナラ勝ちで、リーグ連覇に向けた優勝マジックを10とした。同点の延長十一回1死二塁から、会沢翼捕手(29)が右越えに決勝の適時打。2位・阪神を連破しての5連勝で、ゲーム差を8・5に広げたサヨナラ星。このまま一気に突っ走る。

 両手を高々と天に突き上げた。3-3の延長十一回1死二塁。会沢が歓喜を手繰り寄せた。ベンチから飛び出したナインが一斉に勝利のシャワーを浴びせる。「最高です!」。全身でそれを受け止めると、白い歯がこぼれた。チームの底力を示して、2夜連続でのサヨナラ勝利だ。

 1死から上本が四球で出塁。途中出場の会沢に出番が来た。4球目。上本が好スタートを切って二盗に成功。一打サヨナラの好機を作った。「何とかしてランナーをかえしたかった」。7球目。外角150キロの直球を逆らわずにはじき返すと、前進守備を敷いていた右翼・糸井の上を越えていった。

 「逆転のカープ」を、この日も体現した一戦だった。七回まで無得点に封じられた打線が、八回に一気につながった。1死から菊池が左越え三塁打を放つと、丸のショートへの適時内野安打で1点。松山が中前打で好機を広げて、新井の二ゴロで1点差に迫った。球場のボルテージは一気に高まり、阪神をのみ込んでいった。

 2死二塁の同点機で安部が起死回生の右前適時打。「覇気です。チャンスで回ってきたので、覇気で打ち返しました」。前日5日は、九回に自身初のサヨナラ2ラン。2試合連続で勝負強さを発揮した。

 連覇へ突き進むチーム。会沢は試合後、赤松への思いを代弁した。胃がんからの復帰を目指すスピードスターは35歳の誕生日を迎えたこの日、術後初めて屋外で練習。また一歩、階段を上った。「記念として(サヨナラのボールを)アカさんに渡そうと思う。僕たちの頑張っている姿を見せることで、勇気づけられれば」。ナインの思いは一つだ。

 阪神に連勝し、優勝マジックは「10」になった。「本当にすごい試合をした。2日続けてのサヨナラ勝ちだから。選手は大したものだ」。緒方監督はナインの奮闘に目を細めた。直接対決で見せつけた底力。カープがこのまま、連覇へ突き進む。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

カープ最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス