鈴木誠也が骨折!カープ4番離脱の大ピンチ…チームは連夜のサヨナラ負け

 「DeNA7-6広島」(23日、横浜スタジアム)

 広島の4番・鈴木誠也外野手(23)が二回の守備で右足首を痛め負傷交代した。担架で運ばれた後、横浜市内の病院で検査を受け、右脛骨内果(けいこつないか)剥離骨折と診断された。全治は不明。24日に広島市内の病院でチームドクターの診察を受けるが、長期離脱は避けられない状況。試合も1点リードの九回に追いつかれ、延長十回に2戦連続サヨナラ負けでマジックは23のまま。順調に首位を走ってきたチームに、今季最大のピンチが訪れた。

 横浜スタジアムで、悪夢が繰り返された。6-6同点の延長十回無死一塁。DeNAファンの大歓声と共に、梶谷の打球が右中間へ抜けていく。まさかの2夜連続のサヨナラ負け。緒方監督は「しょうがない。いい形で点を取ったんだけど」と声を振り絞った。

 初回は前夜のショックを振り払うように、主砲2人が躍動した。まず3番・丸だ。2死走者なしからウィーランドの直球をフルスイング。「必死に食らいついていきました」。2年連続の20号ソロは右翼場外に消えた。

 鈴木も続いた。2ボールからの直球を振り抜き、26号ソロを左翼席へ突き刺した。「内寄りの球に対して良い打撃が出来ました」。試合中、広報を通したコメントには確かな手応えがにじんでいたが…。

 5点リードの二回に流れが暗転した。2死から戸柱が放った右中間への打球を、フェンス際で右翼・鈴木がジャンピングキャッチ。着地時に右足首を痛め、担架で運ばれ負傷交代した。

 その後、試合中にタクシーで横浜市内の病院へ。鈴木は「足首です。大丈夫でしょう」と気丈に話していたが…。試合後、チームに衝撃が走った。診断名は「右脛骨内果(けいこつないか)剥離骨折」-。24日に帰広し、チームドクターの診察を受ける予定で、全治など詳細は不明だが、長期離脱は避けられない状況だ。

 前夜は3点リードの九回に暗転。クリーンアップにまさかの3者連続本塁打を打たれ、ショッキングなサヨナラ負けを喫した。一夜明けて、首脳陣は疲労が見える今村に代わって守護神にセットアッパー中崎を配置転換。ところが、1点リードの九回2死走者なしからロペスに同点被弾。試合後は「気持ちは何も変わらない」と語ったが、チームを救うことはできなかった。

 2日連続サヨナラ負けに加え、若き4番の離脱。リーグ連覇へ、最大の試練が訪れた。指揮官は「こういう事態になったのだからいるメンバーでやるしかない」と力を込めた。残り28試合。これまで通り、チーム一丸となって乗り越えていく。

 ◆24日にもマジック消滅… 23日は広島が敗れ、阪神が勝ち、広島の優勝マジックは23のまま変わらず。広島は24日のDeNA戦に敗れ、阪神がヤクルトに勝つと、優勝マジックが消滅する。また、広島の2試合連続サヨナラ負けは、2015年4月2日・DeNA戦(横浜)~3日・中日戦(ナゴヤドーム)以来。

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