田中広輔CS男じゃ!6打席連続出塁&ダメ押し弾「何でもいいやと思う気持ちで…」

 「セCSファイナルS・第2戦、広島3-0DeNA」(13日、マツダスタジアム) 

 セ・リーグは広島が2試合連続の完封勝利。リーグ優勝による1勝のアドバンテージを含め3勝とし、CS突破へ王手をかけた。14日の試合に勝つか引き分けると日本シリーズ進出が決まる。田中広輔内野手(27)が第1戦から通じて6打席連続出塁。八回にはソロも放つなど、全得点に絡む活躍で打線をけん引した。

 白球が右翼スタンドへと吸い込まれていった。真っ赤に染まったスタンドから湧き上がった大歓声が、ダイヤモンドを一周する田中に注がれた。

 「何とか1点取りたかった。たまたま、浮いてきた変化球が引っかかってくれた。久々に気持ち良く打つことができました」と振り返った場面は2-0の八回だった。先頭で迎えた第4打席。三上の初球を、振り抜いた。貴重な追加点となるソロ弾。勝負の流れを決定づけた。

 緒方監督は「打線でいえば1、2、3番。広輔(田中)がきのうから先頭で出塁してくれたり、3点目のあれが大きかった。一気に勝ちを引き寄せる攻撃をしてくれた」と連日の活躍に賛辞を贈った。

 「シーズン同様、1打席目は大事に入っているのでそれがいい結果になった。(1打席目は)二塁までいって、キク(菊池)がつないでくれた。丸も絶対かえしてくれると思っていた。そういう流れがシーズン中盤あったので、1打席目は絶対に出ようと思った」

 初回、二塁打を放ち、丸の右前先制打を呼び込んだ。三回は、先頭で打席に入ると四球で出塁し、菊池の犠打、丸の中犠飛で追加点へとつながった。

 絶好調を見せる鯉の1番。12日の第1戦から通じて6打席連続出塁し、何度もチャンスを生み出した。「ヒットというより、何でもいいやと思う気持ちで打席に入っています」と胸の内を明かした。

 この日も早出特打で鈴木や野間らと共に打ち込んだ。今季は主に「1番・遊撃」として全143試合に出場した田中。それでも「まだレギュラーだと思っていないので」と気を緩めず、結果を追い求め続ける。

 チームは第1戦に続き完封勝利。CS突破、25年ぶりの日本シリーズ進出に王手をかけた。「あした(14日)で決めたいなと思います」と田中。勢いそのままに、32年ぶりの日本一へと突っ走る。

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