エルドレッド「来年もカープで」6季目熱望!更新ならライトルと並ぶ外国人最長在籍

 広島のブラッド・エルドレッド外野手(36)が28日、マツダスタジアムに隣接する室内練習場で行われた全体練習に参加。来季残留を熱望した。12年途中に来日して今年で5年目。チーム、そして広島の街に強い愛着がある。公式戦残り2試合、そしてCSファイナルSで結果を残し、来季残留をアピールする。

 心には「広島魂」が宿っている。練習を終えたエルドレッドは、真っすぐな視線で偽らざる思いを言葉に変えた。「来年も、もちろんカープでやりたいという気持ちがある」。チーム最古参の助っ人。6年目のシーズンを熱望した。

 今季も存在感は際立っていた。ルナ、プライディと争った外国人枠を勝ち取り「5番・左翼」で開幕戦を迎えると、チームの開幕ダッシュに貢献した。「いつもセンター方向を意識しているんだ」。自慢のパワーはもちろんのこと、確実性が上がった打撃で、一時打率は4割近くまで上昇した。

 6月に右太もも裏を痛めて戦線を離脱したものの、1軍に復帰した直後の8月14日・DeNA戦(横浜)ではいきなり決勝弾を放ってみせた。93試合に出場し打率・292、19本塁打、48打点。その数字以上に、要所で勝負強さを発揮し、勝利への道を切り開いてきた。

 12年に途中加入。4年目を終えた昨季オフに、新たに単年契約した。来季も契約を結べば6年目。外国人選手としてはライトル(77~82年)と並んで球団最長の在籍になる。長女は4月から広島市内の公立小学校に通い、広島は第2の故郷と言っても過言ではない。チーム、そして広島を愛する気持ちを誰よりも強く持っている。

 「頭の中に、その数字はあるね。できたらいい」。シーズン残り2試合で達成したい節目の記録もある。日本で積み重ねた本塁打は通算99本。100本塁打まであと1本だ。どれだけ三振をしても一振りで流れを変えられるのが「自分の魅力」と言い切る。29日に対戦する巨人・田口からは今季、2本のアーチをかけている。一気に大台を突破する可能性も十分にある。

 10月12日から幕を開けるCSファイナルSを勝ち抜き、32年ぶりの日本一を勝ち取ることが最大の目標だ。「やることは変わりない。しっかりとした準備をしてプレーするだけだよ」。一切、手を抜かない全力プレーが信条。力強い言葉が、何よりも頼もしい。

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