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黒田“男気”完封!復帰後初3226日ぶり

 完封勝利を飾り、石原(左)と抱き合う黒田(撮影・吉澤敬太)
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 「広島3-0巨人」(2日、マツダスタジアム)

 広島の黒田博樹投手(41)が、4安打完封で今季2勝目を挙げた。日本での完封は3226日ぶりで、2007年6月3日の楽天戦(宮城)以来。球団では41歳8カ月で達成した大野豊氏に次ぐ年長記録だ。自身は開幕から2連勝で日米通算200勝まで残り「5」。次回は中6日で9日・阪神戦(甲子園)に先発予定。黒田が連敗を止めたチームは、勢いに乗って連勝街道に転じる。

 赤く、揺れた。

 真っ赤に染まったスタンドが、揺れた。九回裏-。主役登場を信じたスタンドが、「クロダ」コールの大合唱だ。3万1213人の大声援、期待に応えた志願の120球完封勝利。終了の瞬間、黒田は石原を指さすと、マウンドで抱擁した。

 「最高の雰囲気の中で、最高の結果がでてよかった」。試合後は勝利の喜びより先に、2連敗を止めた安堵(あんど)で一息ついた。2013年4月14日のオリオールズ戦以来1084日ぶり、日本では07年6月3日の楽天戦以来3226日ぶりの完封勝利。「やっぱ、しんどいですね」と笑った。

 「前回よりフォームが安定してきたのと、怖がらずにインサイドを突けた。それが最後まで効きましたね」

 序盤から球のキレ、制球ともに抜群。首位を走る巨人打線相手に、臆することなく内を突いた。初回の2死二塁。左打者のギャレットを内角のカットボールで遊飛に抑えてピンチを脱する。二回は右のクルーズにも内角へのカットボールで三ゴロに。“新球”でバットを真っ二つにした。

 最大のピンチは八回無死一、二塁。バントの構えを見せる小林誠に「やらせないようにした」(石原)と3球、動く球でスリーバント失敗に仕留めた。代打片岡は外のツーシーム「バックドア」で二ゴロ併殺に。「最後まで」と志願した九回も、2死二塁からギャレットを中飛で締めた。

 三塁すら踏ませなかった120球。日米20度目の「完封」に黒田の思いが見える。「まだ、まだ若くていい投手がたくさんいる。7回とかじゃなく、いける時はいくんだ-というね」。中継ぎを休ませると当時に、若い投手に背中で示したエースの矜恃(きょうじ)。「無理できる年齢じゃないけどね」と、静かに笑った。

 41歳1カ月の完封は、球団では41歳8カ月で達成した大野氏に次ぐ年長記録。連勝で日米通算200勝に残り5勝だ。「目の前の試合を精一杯に戦って、最後に一番上にいられたら」と黒田。円熟味を増した投球は、衰えを知らない。今季のリーグ最速完封。進化を続ける。悲願の頂点、そして5年、10年後のチームのために。

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