「オープン戦、広島３－２ＤｅＮＡ」（１３日、福山）

　広島のジェイソン・プライディ外野守（３２）＝アスレチックス傘下３Ａ＝が、生き残りへ執念を見せた。六回、右翼ポール左に突き刺さる逆転２ラン。福山球場の超満員のスタンドから、大歓声が降り注いだ。

　２点を追う六回、１点を返し、なお２死二塁。カウント０－１からの２球目、平田の内角低めのスライダーを捉えた打球は、低い弾道で外野フェンスを越えた。来日後、初アーチとなるオープン戦１号に「いい形でしっかりとボールを捉えることができ、自分のバットでチームの勝利に貢献できたよ」と手応え十分だ。

　オープン戦２３打席目に飛び出した待望の一発。エルドレッド、ルナとの外国人争いは厳しい状況に変わりないが、緒方監督は「内容、結果いいものを見せてくれたから、１軍の試合に連れて行く」と当初は１５日から、２軍に合流させる予定だったが変更し、１５日からの関東遠征にも帯同させる。

　開幕１軍への道は険しいが、一歩一歩前進していく。