「オープン戦、巨人０－６広島」（２１日、沖縄セルラー）

　広島のドラフト１位・岡田明丈投手（２２）＝大商大＝が２１日、自身初の対外試合となるオープン戦・巨人戦（沖縄セルラー）に２番手で登板し、２回を無安打無失点に抑えた。五回２死から村田をこの日最速の１４９キロ直球で空振り三振に仕留めるなど、巨人の主力打者を相手に力強い投球を見せた。

　堂々の“Ｇ斬りデビュー”を飾った。ドラフト１位右腕の岡田が、四回から２番手で登板。「バランスが良かった。いい緊張感でしっかり投げて楽しもうと思った」。２回無安打無失点の初対外試合マウンドに、充実感を漂わせた。

　１イニング目は直球中心に片岡、長野、ギャレットをあっさり三者凡退に抑えた。スイッチが入ったのは五回だ。先頭のクルーズを二塁失策で出塁させると、亀井を力強い直球で二ゴロ併殺打に打ち取った。続く村田は２－２と追い込み、最後はこの日最速となる１４９キロの外角高め直球で空振り三振に仕留めた。

　「持ち味のストレートがしっかり投げられた。村田さんの時は三振を取りにいったので良かったです」。会心の１球に確かな自信がにじむ。臆せずに向かっていった気迫の投球に、緒方監督も「今までの実戦の中で一番力のあるボールを投げていた。エラーで焦ることもなく、落ち着いていた。巨人相手に最高のデビュー戦だった」と合格点を与えた。

　キャンプインから日々の反省点などを日記に書きとめている。サインミスやボーク、カウント間違いと平常心を失った１６日の紅白戦後も、苦い思いを記した。「同じ失敗を繰り返さないために書いています」。前回の反省をしっかり生かした。この快投を弾みにして、次はもっとたくましくなる。