誠也に内川ビビッた!トリプル3狙える

 広島の鈴木誠也外野手(21)が17日、ソフトバンク・内川聖一外野手(33)から「トリプルスリーを狙える」と潜在能力の高さに太鼓判を押された。この日は宮崎県日向市のお倉ケ浜総合公園野球場で内川らと合同自主トレ。球界を代表する打者にも認められた急成長中の若鯉が、激しい外野手争いを勝ち抜く。

 今年の鈴木はひと味違う。引き締まった顔、手に巻かれたテーピングが充実ぶりを物語っていた。念願のソフトバンク・内川との合同自主トレ。「レベルアップできている」。鈴木はそう言ってはにかんだ。

 「一緒にやりたいと言っているのに断る理由はない。うれしいこと」。内川は若鯉の弟子入りを快く受け入れた。

 鈴木を間近で見た天才打者は、その潜在能力の高さに驚いた。「僕より持っている力は上。トリプルスリーも狙えるのではないか。負けないようにしないといけない」と今後の飛躍へ太鼓判を押した。

 この日は、ノックや砂浜ダッシュ、室内打撃など約6時間、ともに汗を流した。「練習に対する姿勢にメリハリがある。気が引き締まった」。プロ4年目、新鮮な気持ちでトレーニングに励んだ。

 打撃練習では、内川から貴重な助言をもらった。「親身になっていろんな表現で教えてもらえる。力の入れ方やバットのヘッドの出し方など。多くは話せませんが」。貴重なアドバイスの詳細は「企業秘密」としたものの、軸となる重要な知識を得た様子だ。

 「右の打者で飛ばせるのが少ない。イメージが今まではぼんやりしていたが(内川という)基準ができてよかったのではないか」と内川。次世代の安打製造機に期待十分だ。

 「軽く打っているのにすごく飛んでいく。自分のティーバッティングとか見ても恥ずかしくなってくる」。鈴木は球界を代表する打者のバッティングに衝撃を受け、今までの考え方が一転させられた。

 知識の引き出しを増やすことで、今は意識的にも高くなってきている。「これまでは力任せに振っていた。(力を)抜いてバットを振ってもボールは飛ぶ」。強いスイングをしても力が伝わっていないことが分かった。

 目標を明確にして希望した弟子入り。「もっと内川さんに近づきたい」。天才と過ごした貴重な時間を、外野のレギュラー獲りへとつなげる。

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