黒田41歳開幕投手あるぞ!最有力候補

 あるぞ41歳、開幕投手-。広島の黒田博樹投手(40)が11日、来季開幕投手の最有力候補に浮上した。畝龍実投手コーチ(51)は「十分に可能性がある」と言及。ポスティングシステムを利用してのメジャー移籍を目指す前田健太投手(27)の退団は確実で、来季の開幕投手は“空白”な状況だ。黒田がその大役の座を担えば、2007年以来9年ぶり6度目。不惑の男気右腕が来季の鯉投手陣を引っ張る。

 来季の現役続行を決めた黒田に、大役を任せる可能性が浮上した。来季の開幕投手について、畝投手コーチは「黒田?その可能性は十分にあるよ」と言及。米大リーグ移籍を目指す前田の穴は、来年2月に41歳となる男気右腕が埋めるかもしれない。

 黒田は8日、鈴木清明球団本部長(61)に「来年もやります」と電話で伝えた。畝投手コーチはこの一報を受け、黒田に「来年も頼むぞ」と電話で激励したという。

 「すごく大きい。核になってくれる人がいないと。よく(続行を)決めてくれたよ」

 今季は開幕3試合目、3月29日のヤクルト戦(マツダ)に登板。8年ぶりの日本球界復帰、メジャー調整などを考慮されていたが、「(黒田に)シーズン終盤を考えながら…と言っていたけど開幕からMAXで入ってきた」と畝投手コーチ。その言葉通り、7回5安打無失点の好投で復帰後初勝利を手にした。

 今季は右足首痛、右肩痛に悩まされながら、26試合で11勝8敗。防御率2・55の成績を残した。「後半は追い込んで中4日もやった。肩、足の不安もあったが(来年は)違う形でしっかりローテを守ってくれる」と畝コーチ。最後の2試合で2勝したように体力面に不安はなく、41歳の来季は今季以上の成績を期待してしまう。

 もちろん黒田以外の投手にも可能性はある。「今年まで開幕投手を務めた投手がいなくなる。みんなで争ってほしい」。本命のジョンソンに加え、福井、大瀬良も候補。若手2人の奮起に期待した上で「調子を見ながら決めていく」。春季キャンプ、オープン戦と状態を見極めながら、最善の策を練っていく。

 黒田はこの日、マツダに姿を見せなかったが、開幕投手が実現すれば2007年以来9年ぶり6度目となる。40代の開幕投手は、1998年に42歳の史上最年長で務めた大野豊(広島)以来球界ではいない。だが黒田には日米通算193勝の実績、過去5度の経験がある。来季開幕は3月25日DeNA戦。来季チームの命運は、男気右腕が握る。

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