中田翔氏「僕を育ててくれた地」恩返しの豪快弾 エスコン初アーチに「すごくいい思い出ができました」
日本代表と韓国代表のOBによる「日韓ドリームプレーヤーズゲーム2025 supported by DAISO」は、韓国が7-1で快勝した。日本では今季限りで現役を引退した元中日の中田翔氏(36)が、21年まで所属した日本ハムの本拠地でソロ本塁打。チーム唯一の得点を挙げ、MIPを受賞した。MVPには1本塁打を含む3安打を放ち、オリックスやソフトバンクでも活躍した韓国の李大浩氏が輝いた。
慣れ親しんだ北の大地で、思いの詰まった豪快弾を届けた。高々と上がった弾道を見つめ、中田氏は“確信歩き”で歩を進めた。5点を追う四回先頭で、高めの甘い球を左越えに運ぶソロ。出迎えた原監督と笑顔でグータッチをかわした。
「僕を育ててくれた地だと思うし、特別な場所。僕のユニホームやタオルを掲げてくれている光景を見ると、心の底からうれしかった」
在籍時の応援歌が流れ、客席を埋めたファンからの大歓声と温かい拍手。「いろいろ迷惑をかけた中で札幌を出ることになった。こうしてファンのみなさんに声援を送ってもらえることは当たり前のことではない」。すべてが心に染みた。
現役引退から2カ月。試合に向けた練習はしなかったという。それでも2安打を放ち、勝負強さは健在。エスコンでの自身初アーチには「僕がいる時からこのぐらいのサイズの球場にしてほしかった」とこぼして笑いを誘った。古巣の本拠地で過ごした至極の時。「すごくいい思い出ができました。これからもいろんな形でみなさんを盛り上げていけたら」。晴れやかに“恩返し”を約束した。





